2018年3月27日
床下エアコン(測定結果編+まとめ編)


とりあえず床下エアコンのメリットデメリットをまとめてみました。
(主観になりますのでご了承ください・・ちょこちょこ書いたので3日かかりました、分けて書いたのでちょっとグズグズの箇所多いです。。)

前回の施工編の続きです。

 

+++++メリット+++++

・将来の機器の買い替え、修理が楽
単純なエアコン1基です。
壊れたら町の電気屋さんで直せますし、買い替えできます。
床暖房の更新となるとなかなか大変です。
長く住まわれていく中で効率の良いシステム(ハイブリッドカーみたいな?)ができたとしても変更となると床を全部剥がす大工事となってしまいます。

あったかい
これらは床暖房のメリットになるのですが、まぁ暖かいです。
足元から暖かいので室内温度以上に体感温度が高く感じます。
暖房に関してはエアコンの吹き出し音、風も感じませんし、天井高くても暖かい。
特に天井高さが高い物件、床がタイルのキッチンなどにはおすすめです。

イニシャルコストが安い
設置に関する費用はエアコン一台分です。
それに伴い、基礎の断熱強化など追加費用も発生していますが、合わせてもLDK(20畳目安)に電気式床暖房を設置する1/3程度ではないでしょうか?

ランニングコストが安い
LDKに設置する電気式床暖房(20畳目安)の半分くらいになるでしょうか?
試算すると付けっ放しで一ヶ月あたり15,000円くらいになりました。
(あくまで試算です!)
エアコンは無くならないと思います。
もっと高効率の燃費が良いものが開発されればそちらに変えることも容易です。

どこに行っても暖かい
床暖房を設置する際はLDK、洋室など限られた範囲の諸室となってしまうことが多いです。床暖パネルが引いてある場所を外れたら床が冷んやりしたり。
床下エアコンの場合は基礎がつながっているので、全体が暖かいです。
脱衣室に行っても、トイレに行っても、納戸に行っても。

上記のイニシャル、ランニングコストなのですが・・
床暖房:LDK(20畳程度)に対して  床下エアコン:全館となります。
コストに関しては間違いなく安いと思います。

 

+++++デメリット+++++

温度の微調整難しい
建物全体を一つの温度感知機で測定して吹き出し温度を設定するのでちょっと暑い、ちょっと寒いという微調整が反映されるまで時間がかかる。

防蟻について
基礎の外側を発泡スチロールで防ぐので、蟻が侵入した際発見が遅れそう。
防蟻の10年保証が適用される材料、工法を採用していますが可能性という意味ではデメリットの一つだと思います。
風通しの悪い、蟻が発生しやすそうな場所では要検討です。
温暖地では、基礎の外側は断熱なしでもいけるかなとも思います。

冷房について
あくまで暖房専用機となります。
冷房の際は、冷たい空気は下に溜まるのであまり意味がないと同時に、結露の危険性があるので使用しない方が良いと思います。
その際には、別に冷房用のエアコンが必要となります。
(目指せ室内機一台で全館冷房!)
これが何か工夫で理想的な仕組みがあれば良いのになといつも思うのですが現状では断熱気密を上げても一台で隅々まで涼しいというのは難しいと思います。

建物の形状について
理想的には1階の面積が大きい物件の方が効果が高いです。
2階も充分温まりますが、やはり温度差は感じられます。
その際は補助暖房等が必要になるかもしれません。

床材の選択肢が少なくなる
床材は建築地に近い県産材の杉を使うことが多いのですが、床下を温めるという仕様となるため、動きやすい材料(杉、パインなど)は外して考えています。
もちろん無垢の材料を使うのですが、床暖対応の樹種材(オーク、栗とか)を使うことが多いです。

温まるまでに時間がかかる
寒い外から帰ってきて、すぐにスイッチを「ピッ!」としてもなかなか温まりません。
理想的にはつけっ放しです。
昼間に在宅の方が一番恩恵が受けられると思います。

エアコンの保障がなくなる
推奨されている正しい使い方ではないのでメーカーの保証適用外になります。
5年保証などが効きません。
給気口の角度、パネルの角度などメーカーに仕様を問い合わせる際もなんでそんなことを聞くのかと不審に思われました。。

新築オンリー
なかなか床下を整理して床下暖房を設置するのはリノベーションだと難しいです。
何かリノベーション、改装でも使えるアイデアか事例を見つけれればなと思います。

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ここからは床材、天井材、壁材の表面温度を測った結果となります。
数値はあくまで機械の性能等もあると思いますが、所有している2つの測定機器のうち辛い方を利用しています。

床下エアコンの設置状況はこんな感じです。

玄関にある造り付けの下駄箱収納の下部をくりぬいてエアコンの室内機を入れています。

建物の長手方向の端っこということもあり、ベストなポジションを確保できたのではないでしょうか?

前回は脱衣室に設けたのですが、玄関収納に設けると効率が良い間取りの建物が多い気がします。

早速、測定結果を載せていこうと思います。

[当日の朝10時頃にスイッチオン/外気温1℃前後]
[当日の昼15時に測定/外気温3℃前後]

 

まずはエアコンの室内機から約6m離れたリビングの床
23.8℃

 

次にエアコンの室内機から約10m離れた子ども部屋の入り口の床

20.7℃

 

次にエアコンの室内機から約6m離れた廊下の天井

20.6℃

 

最後にリビングの吹き抜け天井の天井部 天井高さ3.7mの箇所

20.0℃

 

[総括]

使用開始5時間程度で表面温度が12〜15℃前後の上昇が測定できました。

建物の端に設置しているのですが対角の床で4℃弱の温度差となりました。
吹き出し口からの距離を考えるとなかなか良い数値だと思います。

個人的に嬉しかったのは床面、壁面、天井面の温度がほぼ同じ数値が出たことです。(吹き抜けの天井も足元もほぼ同じ温度!)

現在は、1日中付けっ放しでの稼働としているのでもう少し上がっていると思います。

現在お住まいになられている施主さんからも暖房は充分効果を感じるとの連絡をいただきました。
フルに回すとむしろ暑いとのこと。。微調整が難しいですね。
温度設定等を検討しなくてはいけないです。
2階に関しても建物全体の断熱で効いているみたいです。

暖房に関してはこちらだけで過ごしておられるようです。

 

別に床下エアコン屋さんではないのですが、備忘録がわりにメリットデメリットまとめてみました。
文章でまとめないと、頭に入らないので自分のために。。
前回の記事(施工編)はこちら

他にも配管関係の設置位置を検討したり(コンクリートに留めない!)、床下からの吹き出し口を隠蔽(家具を工夫!)したりなどちょちょこと床下エアコンの特性に合わせて工夫しています。

現段階では建物の形状、建設地によってはお勧めできる設備ではないかなと思います。

 

効かなかったらごめんなさいと伝えているのですが ←半分冗談ですけど。
面白がって、一緒に検討してくださった施主様ありがとうございます!

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