峠の家
用途:戸建住宅
工種:新築
構造:木造軸組構法
地域:広島県廿日市市
新築部分の屋根には、石州瓦のフラット瓦を採用し、この地域の色合いに合わせて統一感を持たせた。道路から敷地に1.6mの段差があり、この段差をプランに活用した。道路から2台分の駐車場を配置し、収納を含めた玄関ホールから8段下り、1階のリビングダイニング、洗面脱衣、浴室、トイレ、隣接するおじいちゃん・おばあちゃん宅への通路へとつながる。
家族が集まる1階のリビングの床には、もみ材の無垢材でオイルフィニッシュしたものを使用し、キッチン部分にはやさしい風合いのイタリアンタイルを樅のフローリングと同じ面で納めている。その他の諸室には、柔らかな感触のパイン材無垢のオイルフィニッシュしたものを使用。洗面脱衣、トイレなどには自然素材のリノリウムを使用した。
キッチンはすべて家具として制作し、クライアントが動きやすいようにアイランドタイプとした。リビングから外部のウッドデッキ(6000×2000)は段差なく続き、間口約3400の4枚引き分け戸(すべてのサッシが外側へ引き分け)で、リビングからデッキを望むことができる。