NEXT STYLE
用途:船舶
工種:内装
構造:
地域:
造船会社が開発する新型運搬船において、長期間乗船する乗組員のための居住スペースの設計を担当した。
半年以上生活する空間であることから、デッキや作業スペースとは明確に線を引き、「仕事場」ではなく「帰る場所」として感じられるような居住エリアを目指した。
船体という特殊な構造上、間取りには変形が多く、従来は各部屋ごとに専用設計の家具が製作されていた。
今回の計画では、コスト・製作・運搬効率を踏まえ、家具のシステム化を検討。幅750mmおよび500mmのモジュールを基本とし、用途に応じて構成を変えることが可能なユニット家具を設計した。
同じモジュールが収納棚やデスク、ベッド下の引き出しとして再構成されることで、多様な空間に柔軟に対応。
頻繁な仕様変更にも柔軟に対応できる構造とし、製作の効率化と保守性の向上を図った。
作業を終えて戻る空間が、ほんの少しでも「家」のように感じられることを目指した設計である。