吉見園の家
用途:戸建住宅
工種:新築
構造:木造軸組構法
地域:広島県広島市
間口8.5m、奥行き25mの敷地である。道路より約1m上がった敷地を利用し、駐車場の上を天井高1m35cmの納戸とし、両隣や南側の家に建物の形状を合わせている。そして、南東側の日当たりの良い部分にウッドデッキを配し、リビングにつなげている。ダイニングとキッチンも外部とつながり、日当たりの良いLDKとなっており、また和室やリビングなどは、大きな引き込み戸で仕切ることができる。
廊下幅は1m25cmあり、部分的に本の収納ができる棚が設けてある。建物の両サイドが塞がっているため、各室とも天窓による採光を取り入れ、特に吹き抜けのあるリビングは、天窓、東側、南側にも電動開閉の窓を配している。内部は壁や天井が白い塗り壁で、床はパイン無垢材に自然塗料を染色している。
照明はペンダントやブラケットを使ってポイントのある空間を構成し、ダウンライトによる補助照明で全体の照度バランスを取っている。夕闇時は特に美しい時間帯である。両サイドの隣地に面する部分は、コンクリートの打ち放しに表情を和らげるため、部分的にシダー材を張った壁にしている。