松永の家
用途:戸建住宅
工種:新築
構造:木造軸組構法
地域:広島県福山市
この場所へ建築するきっかけの一つは、何百年も経っている大きな椿の木の存在が大きい。クライアントからの要望を一つずつ形にし、全体のイメージを思い描きながら少しずつ形にしていった。南東からアプローチし、シーサーが出迎える玄関(玄関に入ると中庭が見える)。吹き抜けと大きなテラスのあるリビング、キッチン、ダイニングは東側の中庭に面し、遠くの山並みや街並みを見下ろせる西側に位置する。また、浴室からも西側の山並みを望みつつ、近所からの視線にも配慮している。
外観は無機質の自然素材を使った掻き落とし仕上げで、屋根はガルバリウム鋼板、アプローチ部分はコンクリート打放し、木製ルーバー、大判タイル等を使用している。周囲の環境にも配慮し、出来る限り自然素材にこだわり、数年後には植栽の木々がなじみ、松永の風景に溶け込むことを願っている。