AIR SHOW PARIS DISPLAY
用途:ブース
工種:ディスプレイ
構造:
地域:
パリで開催された航空関連展示会における、日本企業による共同ブースの設計。
金属加工と表面処理を専門とする2社の合同出展のため、それぞれの技術を活かした展示空間とした。
アルミのチップを加工し、細いワイヤーで吊るす構成とすることで、重厚な印象を持つ金属に軽やかさと日本らしさを与えた。チップの表面は、下にいくほどグラデーションになるよう電解焼き付け処理を施している。
床面には苔や紅葉を敷き詰め、小さな日本庭園をイメージ。技術だけでなく、感性としての「和」を空間に取り込んだ。
日本で製作した大きな什器を分解可能な構造とし、現地で組み立てて搬入する工程は、このプロジェクトにおける最大の課題のひとつだった。
800個に及ぶ金属片の設置は、間隔・高さ・色味の配置すべてに細かな調整を要し、非常に繊細な作業となった。