石内の家
用途:戸建住宅
工種:新築
構造:木造軸組構法
地域:広島県広島市
幹線道路沿いの変形敷地に建つ、木造平屋の住宅である。
敷地は広くまっすぐな辺をほとんど持たない。計画にあたっては二階建ても検討したが、この特異な形状を素直に受け止め、無理なく諸室を配置できる五角形の平屋構成を選択となった。
住まいの中心にはリビングを据え、そこから各室を放射状に展開している。敷地形状に由来する斜めの壁は制約ではなく、空間に奥行きと方向性を与える要素として活かした。視線はゆるやかに広がり、室内には適度な距離感と連続性が生まれている。
屋根は雨仕舞を最優先に、できる限り単純な構成とした。一方で、平面計画に呼応するかたちで、自然と放射状のフォルムを描く。外観は落ち着きを保ちながらも、敷地条件から導かれた必然性を表現している。
周辺環境の喧騒を受け止めつつ、内部には穏やかな時間が流れる。